「がんばっているのに昇進できない…」
「同じくらいの経験年数なのに、あの人だけ役職がついた」
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
療法士の昇進スピードは、能力よりも職場環境の影響を強く受けます。
つまり、同じ実力でも「昇進しやすい職場」と「昇進しにくい職場」が存在します。
さらに言うと、昇進しても不幸になる職場も存在します。
この記事では、現役リハ科長の目線から
- 昇進しやすい職場、しにくい職場の見分け方
- 昇進するために取るべき行動
- 幸せな昇進ができる職場の見つけ方
を解説します。
向き不向きはあるものの、昇進は年収アップに直結します。

最後まで読んで、年収アップへの選択肢を広げましょう!

- 法人内の病院、老健、特養を統括するリハ科長
- 転職活動を行った結果、今の職場を選択
- 複数の転職サービスを利用して内定まで進んだ経験あり
- 採用担当として10名以上を採用
- 40代50代の採用経験多数
昇進しやすい職場の特徴

昇進しやすい職場の特徴は以下の通りです。
おだかすみ自分の職場と比べながら読んでみてね
管理職の枠が空いている
当たり前のようですが、ポストに空きがあるかどうかは最重要ポイントです。
昇進は「タイミング×ポストの空き」が揃わないと成立しません。
- 前任者が定年を迎える
- 役職者の異動予定がある
- 事業の拡大が予定されている
など、上層部の動きがないか、さりげなく把握しておきましょう。
競争相手が少ない
昇進は「評価」ではなく「選抜」です。
たとえ高評価でも、上に行きたい人が多ければ順番待ちになります。
人数が少なく、役職希望者が少ない職場の方が、スムーズに昇進できます。
評価制度がはっきりしている
「何を基準に昇進が決まるのか」が明文化されている職場は強いです。
例えば、
- 管理業務の経験年数
- 外部研修・資格取得
- 目標管理の達成率
など、評価基準が明示されていれば、努力が報われやすくなります。
自分の職場は当てはまっている!!という人は、
>> 昇進するために取るべき行動 をチェックしていきましょう!
昇進しにくい職場の特徴


逆に昇進しにくい職場の特徴は、以下の通りです。
管理職の枠が埋まっている
すでにベテランが上を固めており、定年もまだ先…という職場は要注意。
どれだけ実力があっても、ポストが空かない限り昇進のチャンスは巡ってきません。
競争相手が多い
意識の高いスタッフが多い職場では、良くも悪くも昇進競争が激化します。
管理職が1〜2名に対し、候補者が10人以上いるような環境は、待機期間が長くなりがちです。



リハビリ職員だけで100名を超えるような職場で昇進するのは、なかなか大変だよ
評価制度が曖昧
「なんとなく上司に気に入られた人が昇進している」
「会議で意見を言う人が優遇される」
そんな「なんとなく評価」が横行している職場は昇進しにくいです。
努力が正当に評価されないため、モチベーションを保ちにくくなります。



なにを頑張れば報われるのかハッキリしないのは辛いな〜
自分の職場は昇進しにくそう…という場合は、
>> 幸せな昇進ができる職場の見つけ方 をご覧ください。
昇進するために取るべき行動


昇進しやすい職場であっても、のんべんだらりとお仕事をしていて昇進することはありません。



どんどんスキルを積んでデキる療法士になればいいの?
というと、そういうわけでもありません。



大切なのは調整力!
ここでは、昇進するために取るべき行動について説明します。
- チーム全体に貢献する
- 2つ上の上司の目線で動く
- 他職種とリハビリをつなぐ存在になる
チーム全体に貢献する
昇進する人に共通しているのは、「自分の仕事+αの視点を持っている」こと。
目の前の患者対応だけでなく、チーム全体がスムーズに回るように意識して動くことが大切です。
例えば、
- 後輩が困っていたら声をかける
- 書類や物品の整理を率先して行う
- 業務改善の提案をしてみる
といった小さな貢献を積み重ねていきましょう。
「この人がいると助かる」と思われることが、昇進への第一歩です。
2つ上の上司の目線で動く
昇進する人は「上司の上司」、つまり2つ上の視点で物事を考えています。
例えば、主任の立場であれば、課長が何を気にしているのかを意識して動く。
課長なら、部長が見ている全体最適を理解する。
自分の立場の仕事をこなすだけでなく、
「この決定がチーム全体や他部署にどう影響するか?」
といった広い視点を持てる人は、組織にとって非常に貴重です。
ポイントは、「指示待ちではなく、意図を先読みして動く」こと。
これをするだけで、管理職としての器を自然と周囲に印象づけることができます。
他職種とリハビリをつなぐ存在になる
昇進すると、他職種との業務調整を行う場面が多くなります。
「組織内のリハビリ科」としての立ち位置を、他職種と調整しながら確立していく必要があります。
そのため、他職種とうまくやれない人が昇進できる可能性はかなり低いです。
- カンファレンスでの発言をまとめて伝える
- 他職種の意見をリハビリ計画に反映する
- クレームやトラブルの際に橋渡し役を担う
昇進前からこうした「調整力」を発揮できる人は、昇進候補に挙がりやすいです。
リハ職の視点にこだわりすぎず、チーム全体の成果を意識する姿勢がカギになります。
【注意】こんな職場での昇進は危険
昇進すれば幸せになれる、という考え方は危険です。
確かに昇進は年収アップに確実につながる道です。
昇進することでしか得られない達成感もあります。
しかし、絶対に幸せになれない昇進も存在します。
好きになれない職場での昇進はNG
昇進すると、求められるのは「自分の成果」ではなく、職場全体に利益をもたらす仕事です。
スタッフ全員が働きやすく、チーム全体の力を最大限に発揮できるようにすることが管理職には求められます。
- 仕組みを整える
- 環境を改善する
- 上層部との架け橋になる
こういった仕事を嫌いな人のためにするのは、大きなストレスとなります。
貢献しようという気持ちが持ちにくいと、アイデアも浮かびにくいです。
結果的に、周囲にとっても自分にとっても働きにくい職場になってしまいます。
「昇進=ゴール」ではありません。
「自分が気持ちよく働ける環境で昇進する」ことが何より大切。
嫌いな職場での昇進は、燃え尽きのリスクも高いので要注意です。
昇進しやすい職場の見つけ方


幸せな昇進ができる職場を探すコツは、「人の流れ」と「雰囲気」を見ること。
単に「ポストが空いている」だけでなく、スタッフの意見が通りやすく、前向きな人間関係が築かれている職場であることが大切です。
- ここ数年で役職の入れ替わりがあるか
- 管理職が現場スタッフと気軽に話せる空気があるか
- スタッフが大切にされているか
こうした職場の温度感が分かるのは、実際に見学した時です。
気になる職場があれば、「昇進できそうか?」というよりも、「この人たちと働きたいか?」を基準に見てみましょう。
見学についてはこちらの記事で解説しています
また、転職エージェントを通じて情報を得るのもおすすめ。
実際に施設と関わっている担当者なら、
「この施設は昇進枠が空いている」「現管理者が近く退職予定」など、裏事情を教えてくれることもあります。
転職エージェント関連記事はこちら
\ ここを選べば間違いナシ /
▲ 60秒で簡単登録、ずっと無料 ▲
昇進しやすい傾向がある職場
昇進しやすい傾向があるのは、次のような職場です。
老健(介護老人保健施設)
老健(介護老人保健施設)は、競争相手が少ない職場です。
管理職の異動や世代交代が定期的に起こりやすい傾向があり、組織としても「チームをまとめてくれる人」を求めているケースが多いです。
特養(特別養護老人ホーム)
特養(特別養護老人ホーム)では、機能訓練指導員が1人配置の場所が多いです。
唯一のリハ職として責任を担う分、年収交渉の余地もあります。
施設全体の方針に関われることも多く、管理的な立場を目指しやすい環境です。
▼ 関連記事 ▼
老健や特養は「裁量が大きく、昇進ルートが開かれている」職場として、キャリアアップを狙う療法士にとって相性が良い職場です。
昇進に関するよくある質問
- 昇進したいと上司に伝えるのはアリ?
アリです。
ただし「昇進したい」とストレートに伝えるのは避けた方が無難です。
(人によっては、立場が危ぶまれのでは…と警戒される場合があります。)
面談等の場面で、「今後もっとチームに貢献するために何ができるか」を相談ベースで伝えるのがおすすめです。- 昇進するために資格は必要?
明確な条件ではありませんが、介護支援専門員や管理者研修修了などは有利に働く場合があります。
内部研修でリーダー研修などがあれば積極的に参加しておきましょう。
【まとめ】昇進は「職場選び」で決まる
昇進は「実力 × タイミング × 人間関係」のかけ算で決まります。
頑張っても報われにくい職場に留まるより、自分を正当に評価してくれる環境に移る方が確実です。
もし今の職場で天井を感じているなら、
「昇進しやすい職場」への転職も検討してみてください。
昇進しやすい傾向があるのは、
- 競争相手が少ない老健(介護老人保健施設)
- 機能訓練指導員が1人配置の特養(特別養護老人ホーム)
もしリハ職として年収を上げたいなら、昇進・転職・副業の道に進む必要があります。
自分のキャリアに合った選択肢を、前向きに考えていきましょう!
▼ 関連記事 ▼



あなたの挑戦を、心から応援しています!
それでは良き療法士ライフを!!
当記事で紹介した関連記事
























コメント