【徹底解説】やりがい迷子の40代療法士が老健で働くメリット3選

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40代の療法士のみなさんへ。

ふとしたときに、こんな気持ちがよぎることはありませんか?

「昔ほど、仕事にワクワクしない…」
「患者さんが回復しても、やりがいを感じにくくなってきた…」

かつては、患者さんの回復を見届けることが何よりのやりがいだった。
でも、年齢を重ねるにつれ、どこか“やりがい”が薄れていく感覚。

この感覚、実はあなただけではありません。

私は現在、30人以上のリハビリ職員とともに働くリハビリ科長をしています。
40代、50代で転職してきた療法士も多く、皆さん口をそろえてこう言います。

療法士さん

歳を取るにつれて、若い頃の情熱が薄れてきた…

この“やりがい迷子”という状態は、40代の療法士にとってとても身近で、そして深刻な悩みです。

ですが、希望もあります。

この記事では、そんなやりがい迷子を感じる療法士に向けて、
「老健」という選択肢がどのようにその悩みを解決してくれるのかを、
実際の経験やデータを交えながら、徹底的に解説していきます。

「このまま今の職場で働き続けていいのかな…」
「自分にもっと合う場所って、あるんじゃないかな…」

そんなふうに感じたことがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

やりがい迷子になる3つの原因

まず最初に、「なぜ40代の療法士がやりがいを見失いやすくなるのか?」
その原因について考えてみましょう。

やりがい迷子の原因は、主にこの3つです。

やりがい迷子になる原因
  • キャリアの停滞
  • 成長実感が感じにくい
  • 仕事よりも生活にかける比重が重くなる

✅ 1. キャリアの停滞

若い頃は、役職やスキルアップのチャンスに恵まれていても、
40代になると昇進や新たな挑戦の機会が少なくなっていきます。

療法士くん

もう昇進する人は決まっているし、自分の番なんて来なそう…

そんな気持ちが芽生えると、目の前の仕事へのモチベーションも下がってしまいます。

✅ 2. 成長実感の薄れ

日々の業務がルーティン化し、「自分の成長」を感じにくくなります。
特に療養型や特養など“維持期”の職場では、変化が少なく達成感を得にくいことも。

療法士さん

自分がやってもやらなくても変わらないんじゃ…?

こんなふうに感じる場面、思い当たる方も多いと思います。

こひつじさん

患者さんがどんどん回復する急性期で働いていたら、やりがい迷子になんてならないんじゃない?

おだかすみ

残念ながら、それでもやりがいを感じにくい場合があるみたい

急性期でお仕事をする療法士さんがやりがい迷子になる原因は、昨今の入院日数の短縮化が大きく影響しています。
実際に急性期から転職してきた療法士さんからは、こんな声が聞かれています。

急性期はリハビリしなくても回復する場合が多くて、自分じゃなきゃ、という感覚がどんどん薄れていきました。
すぐ退院しちゃうので、生活の役に立ててるのか実感しにくい点も残念でした。

最初は新鮮な気持ちで取り組めていた仕事でも、自分じゃなくても結果は同じ、という環境では達成感を感じにくくなるようです。

✅ 3. 生活とのバランスが優先される

40代は家庭や育児、親の介護など、プライベートの比重が大きくなる時期でもあります。
若い頃は平気だった土日出勤や残業が、今は重荷に感じることも。

こひつじさん

今は仕事より生活が大事。だから、やりがいは後回しでいいかな…

そう割り切れるなら問題ありませんが、
「やっぱりリハビリ職として、やりがいも感じたい」
そう思う人も少なくないはず。


では、こうしたやりがい迷子の状態から抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか?

次の章では、そのヒントとなる「老健」という職場の魅力をご紹介します。

やりがい迷子から抜け出すヒント。
それが、「老健(介護老人保健施設)」という選択肢です。

こひつじさん

えっ、老健って“介護の施設”でしょ?リハビリのやりがいなんてあるの…?

そう思う方も多いかもしれません。
実は私自身、以前は「病院の方がやりがいがある」と思い込んでいた一人でした。

でも、これまで急性期・療養型・地域包括ケア・老健・特養と、さまざまな施設を見てきた中で、一番リハビリ職として“やりがい”を持って働けたのは老健でした。

実際、私が勤務する法人でも、40代・50代の転職者に老健をおすすめすることが多くあります。
その理由は、大きく分けて以下の3つです。

老健をおすすめする3つの理由

✅ 昇進しやすく、新たな資格にも挑戦しやすい

老健はリハビリ職の配置人数が少ないため、責任あるポジションを目指しやすく、
資格取得の勉強時間を取りやすいという特徴があります。実際老健に努めているからこそ活かせる資格(ケアマージャー、福祉住環境コーディネーター等)というものも存在します。

✅ ご利用者と長期的に関わることができる

入所~在宅復帰、その後のデイケア利用まで、長く深く関われるケースが多く、“人の生活に寄り添うリハビリ”のやりがいが感じやすい環境です。

✅ ワークライフバランスの柔軟性が高い

老健には5つの「型」があり、自分のライフステージに合わせて働き方を選べるのも魅力です。
土日休みを重視する人も、やりがい重視の人も、それぞれに合った老健があります。


こひつじさん

なんだか、老健って意外とアリかも…?

そう感じた方は、ぜひこのあとも読み進めてみてください。
次の章では、老健にはどんな種類があるのか?その違いは何なのか?をわかりやすく解説していきます。

老健には5つの型ある ! 施設ごとの違いを理解しよう

さて、ここからは「老健ってどんな施設?」という疑問にお答えしていきます。

実は老健には、施設の方針や役割によって5つの型(類型)があるのをご存知ですか?

🏠 老健の5つの型とは?

厚生労働省の介護報酬改定(2018年)により、老健は以下の5つの類型に分類されています。

老健は、在宅復帰支援の取り組み度合いによって「その他型〜超強化型」までの5段階に分類されます。上位に行くほどリハビリ重視・業務負担も増加傾向です。
老健の5つの型の階層図
類型特徴
超強化型最も在宅復帰に力を入れており、積極的なリハビリが行われる
強化型超強化型に次ぐ在宅支援力。リハビリの頻度も高め
加算型一定の在宅復帰支援機能を持つ、比較的バランスの良い施設
基本型標準的な老健。業務量は比較的落ち着いている
その他型基準に満たない老健。利用者の在宅復帰率は低め

こひつじさん

え、なんだか難しそう…

ご安心ください!
簡単に言うと、この分類は「どれくらい在宅復帰を重視しているか」によって決まります。

そしてこの“型”によって、療法士に求められる働き方や忙しさもけっこう変わってくるんです。

📊 類型ごとのリハビリ業務の違い(ざっくり比較)

類型リハビリの量土日出勤業務の自由度
超強化型多い
(週3回以上/全員)
あり(月2〜4回程度)やや制限あり(加算算定重視)
強化型多い
(週3回以上/全員)
あり自由度中くらい
加算型標準(短期集中+週2回個別or集団)少なめ〜なし比較的自由
基本型標準〜少なめなしが多い自由度高め
その他型最も少ないほぼなし自由度高め(のんびり)

👀 どの型がいいかは、あなたの“今”次第

  • 子育て中・土日休み重視の方 → 基本型・加算型がおすすめ
  • やりがい重視・しっかり働きたい方 → 強化型・超強化型がおすすめ

もちろん、最初は基本型から始めて、将来的に強化型へ転職することもできます。

「今のライフスタイルに合わせて、型を選べる」
それが老健の大きな魅力のひとつです。


次の章では、こうした“型の違い”が実際にどんな仕事の違いにつながるのか、
療法士としての働き方にどう影響するのかを、具体的に見ていきましょう。

老健で働くリハビリ職には、どんな仕事があるのでしょうか?

実は病院とは違い、老健では「加算(かさん)」と呼ばれる評価項目に対応した仕事がとても重要になってきます。

まずは、リハビリ職に共通して求められる「基本的な業務」と「加算」の仕組みについて見ていきましょう。

🧾 老健リハビリ職の基本業務とは?

老健におけるリハビリ職の代表的な業務内容は、次のようなものです。

  • ご利用者への個別リハビリ(週2回以上)
  • 短期集中リハビリ対象者には週3回以上(1回20分以上)
  • リハビリ計画書の作成と定期的な評価・見直し
  • 入退所前後の居宅訪問・家屋調査
  • 他職種との連携・情報共有(ケアマネや看護師など)
こひつじさん

なんだか病院と似てるような、ちょっと違うような…?

おだかすみ

そうだね。特に違うのは、“加算”っていう評価制度が仕事の中心にあることだよ。

💡「加算」ってなに?

病院でいう「診療報酬」のように、老健では加算を取ることで施設収益に貢献します。
そのため、リハビリ職も加算要件を満たす仕事が求められるというわけです。

代表的な加算は以下のとおりです👇


✅ リハビリテーションマネジメント加算(I・II)

  • 【目的】多職種で計画を作成・説明し、継続的に見直す体制づくり
  • 【単位】(I)53単位/月 (II)33単位/月

算定要件:

  • 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等が共同してリハビリテーション計画を作成すること
  • 作成したリハビリテーション計画について、入所者又はその家族に説明し、同意を得ること
  • リハビリテーションの進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて見直しを行うこと
  • LIFEへのデータ提出とフィードバック情報の活用を行うこと
  • 加算(Ⅰ)は上記に加え、口腔・栄養管理との一体的な実施や情報共有を行うことが求められる

✅ 短期集中リハビリテーション加算

  • 【目的】入所初期の集中リハビリを評価
  • 【単位】 (Ⅰ) 258単位/日 (Ⅱ) 200単位/日

算定要件:

  • 医師または医師の指示を受けた理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が集中的なリハビリテーションを実施すること
  • 入所日から3ヶ月以内に、週に概ね3回以上、1日当たり20分以上のリハビリテーションを集中的に実施すること
  • 原則入所時及び、1月に1回以上ADL評価の実施と評価結果のLIFE提出をおこない、必要に応じてリハビリテーション計画を見直ししていること((Ⅰ)のみ)

✅ 認知症短期集中リハビリ加算

  • 【目的】認知症の利用者に対するリハビリの強化
  • 【単位数】240単位/日

主な要件:

  • 認知症の入所者に対して、医師又は医師の指示を受けたリハビリテーション専門職が、認知症の症状の進行を遅らせるための認知症リハビリテーションを個別に実施すること

✅ 入所前後訪問指導加算(I・II)

  • 【目的】居宅環境の把握とスムーズな在宅復帰支援
  • 【要件】入所前30日〜入所後7日以内の居宅訪問
  • 【単位】(I)450単位、(II)480単位

算定要件:

  • 入所期間が1月を超えると見込まれる入所者に対し、入所予定日前30日から入所後7日以内に退所後に生活する居宅を訪問すること
  • 退所を目的とした施設サービス計画の策定及び診療方針の決定を行うこと
  • (II)は退所先が居宅か社会福祉施設等の場合に、多職種による会議を開催し退所後の生活に係る支援計画を策定した場合に算定可能
こひつじさん

なるほど…色々な仕事が収益に直結してるんだね

おだかすみ

そうそう!だから「加算を意識した働き方」が、老健ではとても大事になってくるよ。


では次に、これらの業務内容が老健の“型”によってどう違ってくるのか?
施設のタイプ別に整理して、具体的に見ていきましょう。

老健には「5つの型」があるとお伝えしましたが、
この型によって、リハビリ職の働き方・求められる業務量・忙しさが大きく変わってきます。

ここでは、代表的な2つのグループに分けて見ていきましょう。

🟢 その他型・基本型・加算型:ゆったり働きたい人向け

これらの型では、加算の取得状況もほどほどで、業務のペースも比較的ゆるやかです。

🛠️ 主な業務内容

  • 個別リハビリ(週2回以上、1回し集団リハビリでOK)
  • 計画書の作成と評価
  • 短期集中リハビリや在宅復帰支援は該当者のみ
  • 居宅訪問も頻度は少なめ
  • 多くの施設が土日祝休み/残業ほぼなし
こひつじさん

今は子育て中だし、バリバリ働くより生活との両立が大事かも…

おだかすみ

そんな人には、基本型・加算型が本当におすすめ!

「やりがいは感じたいけど、無理はしたくない」という人にはぴったりの環境となっています。

🔴 強化型・超強化型:やりがい重視・キャリアアップしたい人向け

一方で、強化型・超強化型は在宅復帰に力を入れる施設
回転率が高く、療法士の存在感が非常に大きい環境です。

🔧 主な業務内容

  • ご利用者全員に週3回以上の個別リハビリを実施(必須)
  • 短期集中リハビリや家屋調査は日常業務レベルで対応
  • 加算取得に向けた情報収集や会議参加などの業務も多め
  • 土日出勤あり(月2〜4回程度)/平日代休は取りやすい
こひつじさん

忙しそうだけど…やりがいも大きいってこと?

おだかすみ

その通り!退所に向けたチーム支援や、在宅生活を整えるやりとりが多くて、「自分のリハビリが人の生活に直結している」って実感しやすいよ。

📈 老健の今後の主流は“リハビリ重視型”にシフト中

実は最近の傾向として、超強化型の施設がどんどん増加中です。
以下のグラフは、老健の類型分布の推移を示したものです。

平成30年時点でわずか7.8%だった超強化型は、令和5年には28.6%に。
一方、基本型は51.1% → 24.1%まで減少しています。

📌 キャプション例:

つまり、これからの老健では
「リハビリ職が中心となって活躍できる場所」がますます増えていく、ということです。

📝 型を知れば、自分に合った働き方が見つかる!

施設型向いている人の特徴
その他型/基本型/加算型土日祝休みがほしい・ゆとりをもって働きたい人
強化型/超強化型やりがい重視・役割を感じて働きたい人

どの型が良い・悪いではなく、今の自分の生活や価値観に合った型を選ぶことが大切です。


こひつじさん

なるほど…ライフステージに合わせて働き方も選べるんだね!

おだかすみ

そうそう!老健は選び方次第で、すごく働きやすい場所になるんだよ。


次の章では、老健で働くことが“やりがい迷子”の解決にどうつながるのか?
具体的な3つのメリットを、私の経験も交えてお話ししていきます。

やりがい迷子が老健で働くメリット

ここまで、老健での仕事内容や施設の違いについて詳しくご紹介してきました。

「なんだか大変そうだな…」と思った方もいれば、
「意外と自分に合っているかも」と感じた方もいるかもしれません。

では実際に、老健で働くことで得られる“具体的なメリット”には、どんなものがあるのでしょうか?

ここからは、私自身の経験も交えながら、
老健で働くことで40代療法士が得られる3つのメリットについてご紹介していきます。

やりがい迷子が老健で働く3つのメリット
  • 昇進しやすく、新たな資格にも挑戦しやすい
  • 長期的に関わり、変化を感じやすい
  • ワークライフバランスの柔軟性が高い

① 昇進しやすく、新たな資格にも挑戦しやすい

老健では、リハビリ職の配置人数が少ないため、
「昇進」や「リーダー職へのステップアップ」がしやすい環境です。

こひつじさん

昇進って、一部の人にしかできないイメージがあるんだけど…

たしかに大きな病院では、50人以上の療法士の中から昇進を目指さなくてはいけません。

おだかすみ

でも老健では、職員数が平均4〜6人程度だから、チャンスが身近なんだよ!

💡数字で見る老健のリハビリ職配置

令和3年(2021年)の調査によると:

  • 理学療法士:平均2.5人/施設
  • 作業療法士:平均1.4人/施設
  • 言語聴覚士:平均0.4人/施設
    → 合計で1施設あたり約4.3人

つまり、「小規模チームの中でリーダーを目指せる」という特徴があります。

🏅資格取得にも向いている環境

業務時間にゆとりがある老健では、
資格取得の勉強時間を取りやすいというメリットもあります。

たとえば…

  • ケアマネージャー:介護保険制度を理解し、チーム全体をコーディネート
  • 福祉住環境コーディネーター:住宅改修の提案などで実務に活かせる
こひつじさん

これって、転職した後のキャリアにも使えそうだね!

おだかすみ

そう!現場経験を活かした“次のステージ”を考えている人にも、老健は向いてるんだよ。

② ご利用者と長く関わることで、やりがいを感じやすい

老健では、ご利用者が入所→在宅復帰→デイケア利用と、
一つの施設の中で“長く・継続的に”関わることができます。

この“長期的な関わり”こそ、
40代療法士がやりがいを再び感じる大きな要素になります。

🏠 病院では見えなかった“生活への影響”が実感できる

「急性期では、患者さんがすぐ退院してしまって“自分の関わり”が見えにくい」
「“やってあげた感”はあるけど、“生活の役に立てた感”は薄かった」

そんな声をよく耳にします。

一方、老健では…

  • 在宅復帰支援を終えたご利用者が、
  • 数週間後にデイケアで再会して、
  • 「先生のおかげで、家で安心して過ごせてます」なんて言ってもらえることも。
こひつじさん

それって、すごくうれしいかも…

おだかすみ

「ただの訓練」ではなく、生活に根ざした支援をしたい人には本当におすすめだよ!

👣 通所リハや訪問リハも併設されていることが多い

老健の多くは、以下のようなサービスを併設しています:

  • デイケア(通所リハ)
  • 訪問リハビリ

これらを活用することで、入所中だけでなく退所後の生活も支え続けることができます。

「長く、深く関われる」
それが、老健でしか味わえないやりがいです。

③ ワークライフバランスの柔軟性が高い

老健では、自分のライフステージに合わせて働き方を柔軟に選べるのも大きな魅力です。

🌿 型を選べば、生活に合わせた働き方ができる

  • 今は子育て優先 → 基本型・加算型
  • やりがいも大事 → 強化型・超強化型

といったように、型によって働き方を調整することが可能です。

🕒 超強化型でも“残業ゼロ”な職場もある

「超強化型=忙しすぎる」と思われがちですが、
実際には 残業ゼロ・月2回程度の土日出勤・代休あり という職場も存在します。

私の法人内老健では、ご利用者100人に対して療法士6人。
無理のない体制で、業務はすべて時間内に完結しています。

こひつじさん

子どもの行事に参加できるのも、すごく大事だよね。

おだかすみ

そう!老健は、仕事と生活の“どちらか”を選ばなくていい職場でもあるんです。


✅ “柔軟に働ける職場”は40代にマッチする

「土日は家族の時間にしたい」
「でも、やりがいも捨てたくない」

そんな想いを両立できるのが、老健の大きな強みです。

「いまの自分に合った働き方を選べる」
それこそが、長く楽しく働き続けるコツかもしれません。

老健で40代が重宝される理由

ここまで、老健で働くメリットについてご紹介してきましたが、
もうひとつお伝えしておきたいことがあります。

それは、老健という職場は、40代の療法士にとって「強みが活かせる場所」でもあるということです。

実際に、私がリハビリ科長として採用や配属に関わる中で、
「40代だからこそ来てほしい」と感じる場面はたくさんあります。

ここからは、なぜ老健で40代療法士が重宝されるのか?
その理由を、現場目線で3つに分けてお伝えしていきます。

40代療法士の強み
  • 臨床経験が豊富で、指導コストが少ない
  • 対人トラブルが少なく、信頼されやすい
  • リスク管理ができ、無理をしない

① 臨床経験が豊富で、指導コストが少ない

40代療法士が老健で重宝される一番の理由。
それは「即戦力として働けること」です。

👨‍⚕️ 若手との違いは“指導コスト”

若手の療法士はまだ経験が浅いため、計画書の作成や評価、訓練内容の妥当性など、
細かなフォローがどうしても必要になります。

  • 計画書のチェック
  • アセスメントの精度
  • ご家族への説明の仕方 など…

もちろん伸びしろも魅力ですが、老健のように少人数体制の職場では、
一人にかけられる指導時間が限られてしまうんです。

一方、40代の療法士はこれまでの経験があるため…

  • 最初から計画書や訓練プログラムを自分で組める
  • 書類業務も一通り理解している
  • 他職種とのやり取りもスムーズにこなせる
おだかすみ

老健では、経験豊富=ありがたい存在なんです!

② 対人トラブルが少なく、信頼されやすい

老健は、医師・看護師・介護士・ケアマネなど、
多職種が協力しながら1人のご利用者を支える現場です。

だからこそ、「人間関係の安定」はチーム運営のカギになります。

👥 40代は“空気が読める”という安心感

40代・50代の療法士は、こんな特徴があると感じています。

  • 他職種と話すときの“言葉選び”が丁寧
  • 意見を言うべきところと、聞き役に回るところのバランスがうまい
  • 感情的にならず、冷静に対応できる
こひつじさん

たしかに、若い頃はちょっとしたことでピリついちゃってたかも…

おだかすみ

40代になると、「揉めない・こじれない」空気感が自然と身についてくるよね

施設の中で、こうした落ち着いた対応ができるスタッフはとても貴重です。

「この人に任せておけば安心」
「ご家族対応もスムーズにお願いできる」
そんなふうに思ってもらえることで、信頼もどんどん高まっていきます。

③ リスク管理ができ、無理をしない働き方ができる

リハビリの現場に事故やリスクはつきものです。

  • 転倒・転落
  • 急変対応
  • 食事中の窒息 など…

とくに老健は「生活の場」でもあるため、ご利用者の自由度が高く、事故が起こりやすい環境とも言えます。

🧠 40代は“無理をしない判断”ができる

40代・50代になると、自分自身の体力の変化も感じるようになり、

  • 無理をして支えるのではなく、安全な手順を優先できる
  • 「これ、今やると危ないかも?」という先読みが自然にできる

こういった判断力や予防意識は、一朝一夕では身につかない強みです。

🛡️ チーム全体の安全性アップにも貢献

  • 転倒リスクのある場面で他スタッフに声をかける
  • 「これ、危ないですよ」とさりげなく教えられる
  • 若手のミスをフォローしながらリスクを防ぐ
おだかすみ

老健では“医師がすぐそばにいる”わけじゃないから、経験のある療法士の存在がチームの支えになるんだよ

安心して任せられる人がいることで、
職場の“空気”もグッと安定して、全体のパフォーマンスが上がっていきます。

40代でも転職は遅くない

“人生100年時代”と言われるいま、
私たちは長く働くことを前提に、ライフスタイルもキャリアも柔軟に見直す必要があります。

40代は、仕事に慣れてきた一方で、
家庭・健康・老後の備えなど、“これからの人生”を真剣に考えるタイミングでもありますよね。

こひつじさん

でも…この歳で転職するなんて、遅すぎないかな?

おだかすみ

むしろ、40代は「転職の再適齢期」でもあるんです

なぜなら、職場側が求めている“即戦力+安定感”を求めている職場にとっては、最も当てはまりやすい世代だからです。

実際に私の職場でも、40代・50代の採用希望者は、書類・面接ともに通過率が高い傾向にあります。


🌟 老健で40代が歓迎される理由

  • 臨床経験があり、即戦力として期待される
  • 人間関係も穏やかに築ける
  • リスク管理や業務の安定感がある

そしてなにより、「若手よりも“仕事の本質”を理解している」という点で、
40代・50代の療法士は、今の老健にとってとても貴重な存在なのです。

💡転職のタイミング、いつがいい?

こひつじさん

転職するのにベストなタイミングはあるの?

よく聞かれるのが、「転職するならいつがいいか?」という質問。
よく聞かれるのは、9月、1月、4月は避けた方がいいという意見です。

  • 9月・1月:ボーナス後の退職希望者が多く、ライバルが増える傾向があるから
  • 4月入職:新卒と重なるため、場合によっては不利になることもあるから

とは言え事業所側からすると、「必要なときにすぐ来てくれる人」が採用されやすい傾向があります。

おだかすみ

「いつがベストか」よりも、「早めに準備しておくこと」が大事!

気になる施設を見つけたときに、すぐ動ける自分でいることが転職成功のカギになります。

🧭 どう動けばいいかわからない…という方へ

「気になる施設はあるけど、いきなり応募するのは不安…」
「転職サイトやエージェントの違いもよく分からない…」

そんな方は、まずは情報収集から始めてみるのがおすすめです。

  • 見学や相談だけでもOKの転職サービスを使ってみる
  • 自分のペースで、求人情報を見ながら方向性を考える
  • キャリアの棚卸しや、今の職場で感じていることを整理してみる
こひつじさん

情報が多すぎて、どこに相談すればいいのかわからない…

おだかすみ

そんな人は、まずは療法士向けの転職サービスを上手に活用してみましょう

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まとめ|老健は、40代療法士がもう一度やりがいを取り戻せる場所

この記事では、やりがいを見失いやすくなる40代療法士の悩みに寄り添いながら、
その解決策としての「老健」という選択肢をご紹介してきました。

最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。

🔸 40代でやりがいを見失う主な原因は…

  • キャリアの停滞
  • 成長実感の欠如
  • 生活とのバランスの変化

🔸 その解決策として、老健をおすすめする理由は…

  • 昇進のチャンスや資格取得が狙いやすい
  • ご利用者と長期的に関わる中でやりがいを感じられる
  • 型の選択によって、ライフスタイルに合った働き方ができる

🔸 さらに老健では、40代の療法士が…

  • 経験を活かして即戦力になれる
  • 落ち着いた対人スキルでチームに安心感を与えられる
  • リスク管理や安全意識で現場を支えられる

今の職場にモヤモヤを抱えているなら、
「40代だから」と諦めるのではなく、
“40代だからこそ活きる場所”を探す視点を、少し持ってみてください。

「他の職場も検討したい」という方には、こちらの記事もおすすめです ▼


私自身、さまざまな職場を見てきたなかで、
「老健で楽しそうに働く40代・50代療法士」にたくさん出会ってきました。

やりがいは、“取り戻す”ことができるものです。

このブログが、あなたの次の一歩のヒントになれば嬉しいです。

おだかすみ

あなたの挑戦を、心から応援しています!

それでは、よき療法士ライフを!

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この記事を書いた人

老健・特養・病院で働いてきたリハビリ部長。

療法士歴20年超。

40代・50代の療法士が「自分らしく働く」ためのヒントを、実体験ベースでやさしくお届けしています。

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