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【目標設定】評価される療法士とは?給与アップにつながるポイントを解説

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「なぜあの人が昇進したんだろう?」
「自分の方が臨床スキルは高いはずなのに…」

組織の中で働く中で、こんな疑問を感じたことはありませんか?

特に40代の中堅療法士は、以下のような悩みを抱えがちです。

  • 評価基準がよくわからない
  • 何を頑張れば給与アップにつながるのか知りたい
  • 正当に評価されていない気がする

\ 結論 /
評価制度を理解し、行動を変えれば給与アップのチャンスは広がります。

多くの中堅療法士が評価されない理由は、能力不足ではなく、ポイントのズレにあります。

この記事でわかること
  • 中堅療法士が評価されない「4つの勘違い」
  • 人事考課で見られている「3つの能力軸」と具体的な評価ポイント
  • 40代中堅が特に注意すべき3つの意識改革
  • 給与アップにつながる「目標設定シート」の書き方

評価される療法士になることは、決して難しいことではありません。

この記事を読んで、明日からの行動を変えるヒントを掴みましょう!

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この記事を書いている人
おだ かすみ
  • 法人内の病院、老健、特養を統括するリハ科長
  • 転職活動を行った結果、今の職場を選択
  • 複数の転職サービスを利用して内定まで進んだ経験あり
  • 採用担当として10名以上を採用
  • 40代50代の採用経験多数
目次

評価されない中堅に多い「よくある勘違い」

評価されない中堅療法士には、共通する「勘違い」があります。

勘違い①「臨床スキルが高ければ評価される」

「患者さんの評価は高いし、難しい症例も任されている。これで評価されないのはおかしい」

多くの中堅療法士が陥る最大の勘違いがこれです。

確かに臨床スキルは重要ですが、専門技術の高さ = 人事考課での高評価ではありません。

中堅レベルに求められるのは、「自分ができる」ではなく「周りもできるようにする」能力です。

スクロールできます
評価される視点新人中堅
臨床スキル基本的な技術専門的な技術+指導力
どこに重点をおくか個人の成長個人の成長+チームへの貢献

いくら個人の技術が優れていても、組織への貢献がなければ、中堅としての評価は上がりません。

勘違い②「忙しいから後輩指導は後回し」

「単位数をこなすので精一杯。後輩指導は時間があるときにやればいい」

これも陥りがちな考え方です。
実際日々の臨床で手一杯、指導は上から言われない限りあと回しという人は多いです。

ですがここに、他者と明確な差をつけられるチャンスがあります。

「技術の標準化」は多くの職場で取り組まれているか課題。
ここに協力的な姿勢を見せられる人は、一気に管理職候補と見られることもあるでしょう。

おだかすみ

指導実績は重要な評価ポイントだよ

限られた時間の中で、いかに効果的に後輩を育てるかが、中堅の腕の見せ所です。

勘違い③「組織活動は管理職がやること」

「委員会や学会発表は管理職の仕事。自分は臨床に専念すればいい」

この考えも、評価を下げる要因となります。

実際の評価制度では、以下のような組織活動が評価項目に含まれることが多いです。

中堅レベルで求められる組織活動:

  • 委員会活動への参加と発言
  • 学会発表
  • 地域連携の推進
  • 職場方針への提案
  • チームリーダーの経験

「臨床だけやっていればいい」という姿勢では、現実的に昇給・昇格は難しいです。

勘違い④「自己評価シートは形式的なもの」

「目標設定シートは提出すればいい。中身は無難な内容で問題ない」

これは非常にもったいない考え方です。

目標設定シート(自己評価シート)は、上司に自分の取り組みをアピールできる貴重な機会です。
ここの書き方次第で、評価が大きく変わることもあります。

上司が目標設定シートで見ているポイント:

  • 組織目標と個人目標の整合性
  • 具体性(数値・期限・方法が明確か)
  • 自己評価の妥当性
  • 次のレベルへの意欲

「とりあえず出す」のではなく、戦略的に書くことで、評価面談を有利に進めることができます。

>> 目標設定シートの書き方を詳しく見る

次の章では、実際の評価制度で見られている「3つの能力軸」を詳しく解説します。

人事考課で見られている「3つの能力軸」

多くの医療機関では、キャリアラダー(段階的評価制度)に基づいて人事考課が行われています。

おだかすみ

この記事では神戸医療生協のキャリアラダーを参考にしているよ

各病院によって細かな差はありますが、評価は大きく分けて3つの能力軸で判断されます。
ここでは、一般的な評価ポイントと、中堅レベルで特に重視される項目を解説します。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

軸① : 基本的能力

基本的能力は、療法士としての「土台」となる部分です。
臨床スキルが高くても、この土台が弱ければ評価は上がりません。

評価される一般的なポイント

  • 基本姿勢・身だしなみ・接遇
  • 報告・連絡・相談の適切さ
  • 患者・家族・他職種とのコミュニケーション
  • 自己学習・研修参加の姿勢
  • 業務態度・勤怠管理
  • チームでの協調性

中堅レベルで特に求められること

中堅になると、「自分ができる」から「指導できる」「調整できる」レベルが求められます。

✓ コミュニケーション面

  • 後輩への報連相の指導
  • 退院支援を通じた地域連携の実践
  • 感情的な患者・家族への冷静な対応と調整
  • 後輩と管理職の橋渡し役
  • 他職種との積極的な関わり

✓ 自己研鑽面

  • 指導を通した自己研鑽の継続
  • サブライセンス・認定資格取得への取り組み
  • 県学会以上での発表実績
  • 学びを後輩・実習生に還元する姿勢

✓ 業務態度面

  • 後輩の健康状態への配慮・サポート
  • 就業ルールの「実践」から「指導」へ
  • 優先順位をつけた業務遂行
  • 時間外業務の適正管理

軸② : 専門的能力

専門的能力は、療法士としての「専門性」を示す部分です。
臨床技術そのものが評価されます。

評価される一般的なポイント

  • 評価技術(情報収集・検査測定・問題抽出)
  • リハビリ実施能力(プログラム立案・安全な介入)
  • リスク管理能力(緊急時対応・感染管理)
  • 記録・書類作成能力
  • 患者・家族への指導力

中堅レベルで特に求められること

中堅には、高度な専門技術と指導力の両立が求められます。

✓ 評価能力

  • ICFに沿った評価の実践と指導
  • 専門的な評価技術の習得
  • 疾患・病態に合わせた評価の指導

✓ リハビリ実施能力

  • 臨機応変で安全な介入
  • 生活期を見据えたリハの実践と指導
  • 基礎的技術の指導と専門的技術の両立
  • 訪問・デイケアでの症例担当経験

✓ リスク管理能力

  • 病態に応じたリスク管理の指導
  • 緊急時対応の実践と指導
  • 感染管理での他職種との情報共有と方針統一

✓ 記録能力

  • 正確・簡潔・迅速な記録
  • 報告書・計画書作成の助言指導
  • カルテ記載の質的チェック

軸③ : 組織的能力

組織的能力は、「組織の一員」としての貢献度を示す部分です。中堅以降、この能力が評価を大きく左右します。

評価される一般的なポイント

  • 経営への貢献(単位取得・稼働率)
  • 個人情報管理・法令順守
  • 委員会活動への参加
  • チームでの役割遂行
  • 職場環境への気づき・提案

中堅レベルで特に求められること

中堅には、経営視点マネジメント視点が求められます。

✓ 経営貢献

  • スタッフの単位調整ができる
  • 職場の経営状態の理解
  • 計画書等加算業務の管理
  • 業務改善の具体的提案

✓ 倫理・コンプライアンス

  • 個人情報管理の実施と指導
  • 患者・家族の権利擁護
  • 法令順守の指導

✓ 管理運営

  • 法人や県連会議での成果伝達
  • 職場方針への提案
  • スタッフの問題への気づきと報告
  • チームリーダーとしての実績

【重要】中堅が最も差をつけられるのは「組織的能力」

以下のグラフは、各能力軸が評価に占める比重のイメージです。

能力軸新人中堅管理職候補
基本的能力40%30%20%
専門的能力50%40%30%
組織的能力10%30%50%

新人時代は専門的能力(臨床スキル)の比重が大きいですが、中堅以降は組織的能力の比重が高まります。

「臨床は得意だけど、委員会や経営への関心が薄い」という療法士が評価されにくいのは、このためです。

3つの能力軸チェックリスト

自分がどのレベルにいるか、以下のチェックリストで確認してみましょう。

基本的能力

  • □ 後輩への報連相を指導できる
  • □ 地域連携を積極的に実践している
  • □ 感情的な患者・家族に冷静に対応できる
  • □ 年1回以上、学会発表をしている
  • □ 認定資格取得に取り組んでいる

専門的能力

  • □ ICFに沿った評価ができる
  • □ 生活期を見据えたリハを実践している
  • □ 基礎的技術を後輩に指導できる
  • □ 緊急時対応を実践・指導できる
  • □ 記録を正確・簡潔・迅速に書ける

組織的能力

  • □ スタッフの単位調整ができる
  • □ 職場の経営状態を理解している
  • □ 委員会で積極的に発言している
  • □ 業務改善を提案したことがある
  • □ チームリーダーの経験がある

チェックが10個以下の方は要注意
次の章で、意識を変えるポイントを解説します。

中堅が評価を上げるために変えるべき3つの意識

評価制度を理解しても、意識が変わらなければ行動は変わりません。

40代中堅が評価を上げるためには、以下の3つの意識改革が必要です。

意識改革①「プレイヤー」から「マネージャー」へ

「自分が成果を出せばいい」→「チーム全体を成長させる」

40代中堅は、個人成績だけでは評価されない年代です。

プレイヤー思考とマネージャー思考の違い

視点プレイヤー思考マネージャー思考
目標自分の単位数達成チーム全体の単位数
技術自分の技術を磨く自分の技術を伝承する
問題解決自分で解説する周囲の解決を支援見する
成果個人の成果チームの成果

具体的に変えるべき行動

プレイヤー思考の行動例

  • 難しい症例は自分で抱え込む
  • 後輩が困っていても「忙しいから」と後回し
  • 自分の単位数だけを気にする

マネージャー思考の行動例

  • 難しい症例を後輩と一緒に担当し、指導の機会にする
  • 後輩の困りごとに気づき、積極的に声をかける
  • チーム全体の稼働状況を把握し、調整する

管理職候補として見られるのは、マネージャー思考を持った人材です。

こひつじさん

そんなこと言ったって、どうやって考え方を変えればいいの?

おだかすみ

おすすめは本で新しい知見に触れることだよ

マネジメント本は数ありますが、わたしのおすすめは安藤広大著「数値化の鬼」

「ちょっと自分には難しいかも」と感じた人でも、読むうちに考え方がガラッと変わる本です。

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さらに本気度の高い人はこちらのシリーズを続けて読んでみてください。

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おだかすみ

療法士でこの視点を持てる人はなかなかいないので、リアルに評価に直結します

意識改革② 若手との関わり方を見直す

「時間があれば教える」→「指導は重要な業務」

後輩指導を「余裕があればやること」と考えている人は、考え方を変えましょう。

指導力=あなたの評価に直結する

評価制度では、以下のような項目で評価されます。

  • 後輩へのサポート
  • 技術指導の実施
  • 後輩の課題把握と助言
  • 実習生指導

「忙しいから指導できない」は評価されない理由にはなりません。
限られた時間の中で、いかに効果的に指導するかが問われています。

ハラスメントと指導の境界線を知ろう

指導に消極的になる理由の一つに、「パワハラと言われるのが怖い」という声があります。

ハラスメントと熱心な指導の違いは以下の通りです。

スクロールできます
観点ハラスメント熱心な指導
目的感情的な叱責成長を促す
態度人格否定・威圧的具体的・建設的
一貫性気分で変わる一貫した基準
フォローフォローなしできたことも認める

ハラスメントにならない指導のポイント:

  • 事実に基づいて具体的に伝える
  • 改善方法を一緒に考える
  • できたことも必ず認める
  • 感情的にならず、冷静に話す
  • 人格ではなく行動を指摘する
おだかすみ

ハラスメントと指導の違いについては、過去の記事で解説しているよ

意識改革③ 管理職との距離感を適切に

「指示を待つ」→「現場と管理職をつなぐ」

中堅は、現場と管理職の橋渡し役として期待されています。

中堅に求められる橋渡し能力

現場 → 管理職への橋渡し
  • 現場の問題や改善提案を吸い上げる
  • スタッフの声をまとめて伝える
  • 現場の実態を正確に報告する
管理職 → 現場の橋渡し
  • 管理職の方針を現場に伝える
  • 方針の背景や意図を説明する
  • 現場の理解を促進する

報連相の「質」を上げる

中堅レベルでは、報連相の「量」ではなく「質」が問われます。

質の低い報連相

  • 「患者さんが転倒しました」(事実のみ)
  • 「〇〇について相談したいです」(漠然としている)
  • 「忙しくて業務が回りません」(状況が不明確)

質の高い報連相

  • 「患者Aさんが転倒。外傷なし。転倒要因を分析し、再発防止策として〇〇を実施したいと考えています」(事実+分析+対策)
  • 「〇〇について、A案とB案を検討中です。〇〇の観点から助言をいただけますか」(選択肢+判断軸)
  • 「現在の稼働率は〇%で、△△が原因です。改善策として〇〇を提案します」(数値+原因+提案)

経営視点を持った提案ができるか

管理職として一番嬉しい提案は、経営視点を持った提案です。

経営視点とは:

  • 自部署の稼働率、収益を把握している
  • 診療報酬改定の影響を理解している
  • コスト意識を持っている
  • 職場の課題を「経営」の観点から考えられる

今日からできること:

  • 自部署の月次稼働率を確認する習慣をつける
  • 管理職との面談前に、提案を1つ用意する
  • 「現場目線」だけでなく「経営目線」で考える癖をつける

これらの意識改革ができれば、評価は確実に変わります。

おだかすみ

いきなり全部完璧に、じゃなくても大丈夫。
心がけとして覚えておいてね。

次の章では、これを具体的な目標設定に落とし込む方法を解説します。

給与アップを掴む!目標設定シートの書き方

目標設定シート(自己評価シート)は、上司に自分の取り組みをアピールできる貴重な機会です。

書き方次第で、評価面談が有利に進み、昇給・昇格のチャンスが広がります。

※職場によっては目標設定シートの制度がない場合もあります。
 その場合も、ここで紹介する考え方は評価を上げるために有効です。
 ぜひ参考にしてください。

目標設定シートで上司が見ているポイント

上司は目標設定シートで、以下の5つを確認しています。

スクロールできます
チェックポイント上司が知りたいこと
①組織目標との整合性職場の方針と個人目標が合っているか
②具体性数値・期限・方法が明確か
③自己評価の妥当性自分を客観視できているか
④振り返りと改善前年度の課題をどう改善するか
⑤次のレベルへの意欲成長意欲があるか

この5つを押さえた目標設定シートを書けば、上司の評価が変わります。

おだかすみ

具体的なステップを解説していくよ

  1. 自分の状況を正確に把握する
  2. 「できていないこと」から優先順位をつける
  3. 目標設定シートに具体的に落とし込む
  4. 定期的に振り返り、進捗を記録する

1. 自分の状況を正確に把握する

目標設定の第一歩は、自分が今どのレベルにいるかを正確に把握することです。

まずは前章で紹介した「3つの能力軸チェックリスト」を使って、自分の現状を確認しましょう。

おだかすみ

注目すべきは、チェックがつかなかったところだよ!

2.「できていないこと」から優先順位をつける

こひつじさん

できてないことの方が多いんだけど、全部改善しなきゃだめ?

すべての項目を目標にする必要はありません。
以下の優先順位で、3〜5項目に絞りましょう。

優先順位のつけ方

以下の3つの基準で、取り組む項目を選びましょう。

優先度①:組織が求めていること

  • 職場方針で掲げられている内容
  • 上司から指摘されたこと
  • 部署の課題として挙がっていること

優先度②:次のレベルに上がるために必須のこと

  • キャリアラダーで「中堅レベル」に明記されている項目
  • 特に「指導実績」「組織貢献」は必ず1つ以上入れる

優先度③:自分が「できそう」と思えること

  • ハードルが高すぎる目標は続かない
  • 小さな成功体験を積み重ねることが重要

目標選定の具体例

Aさん(40代・PT)の場合:

チェック結果選んだ目標理由
後輩指導が不定期月1回、後輩への技術指導を行う組織が後輩育成を重視しているから(優先度①)
委員会で発言が少ない委員会で月1回以上発言する次のレベルに必須(優先度②)
学会発表の経験なし県の学会で1回発表する発表できるネタが見つかっていて、できそう(優先度③)

3. 目標設定シートに具体的に落とし込む

目標のポイントは「具体的」「測定可能」「期限明確」であることです。

NGな書き方の例

以下のような書き方では、上司は評価のしようがありません。

  • 「後輩指導を頑張る」 → 何をどのくらいやるのか不明確
  • 「リスク管理能力を向上させる」 → 向上したかどうかの判断基準がない
  • 「コミュニケーション能力を高める」 → 抽象的すぎて評価できない
  • 「自己研鑽に努める」 → 具体的な行動が見えない

OKな書き方の例

具体的な数値・期限・方法を盛り込みましょう。

  • 月1回以上、後輩への指導を実施し、記録を残す。年度末までに3名の後輩の技術向上を支援する」
  • 「緊急時対応について、四半期に1回勉強会を開催し、スタッフ全員が基本的な対応を理解できるようにする」
  • 「地域連携室との連携を強化し、退院前カンファレンスでの発言回数を前年度比150%に増やす」
  • 「県学会で症例報告を1回実施する。抄録は8月末までに提出し、発表は11月の学会で行う」

4. 定期的に振り返り、進捗を記録する

目標を立てただけで満足、ではまだ十分とは言えません。

定期的な振り返りと記録が重要です。

3ヶ月ごとの振り返り

以下の項目をチェックしましょう。

  • 目標に対してどこまで進んだか
  • できたこと・できなかったこと
  • できなかった理由と改善策
  • 次の3ヶ月で重点的に取り組むこと

記録の残し方

後で詳しく聞かれても答えられるように、エピソードを記録しておくことが大切です。

  • いつ、何をしたか
  • どんな成果があったか
  • 周囲からの評価や反応

例:

  • 「6月15日:後輩Aさんへの歩行訓練指導。翌週、Aさんが一人で実施できるようになった」
  • 「7月委員会:退院支援の課題を指摘。翌月から多職種カンファレンスが月2回に増加」
おだかすみ

この記録が、あとで具体的なアピール材料になるよ

上司との面談前の準備

面談前に以下を準備しておきましょう。
スムーズに話が進み、評価も上がりやすくなります。

  • 目標の進捗状況をまとめた資料
  • できたことの具体的なエピソード
  • 数値で示せる実績
  • 次年度に向けた提案

目標設定シートを戦略的に書くことで、評価面談を有利に進めることができます。

おさらい

  1. 自分の状況を正確に把握する
  2. 「できていないこと」から優先順位をつける
  3. 目標設定シートに具体的に落とし込む
  4. 定期的に振り返り、進捗を記録する
おだかすみ

次の目標を立てる時に参考にしてね!

よくある質問(FAQ)

評価制度や目標設定について、よく寄せられる質問にお答えします。

すでに40代後半ですが、今からでも間に合いますか?

十分間に合います。むしろ、気づいた今が行動を変える最適なタイミングです。

40代後半だからこそのアドバンテージ↓

  • 豊富な臨床経験がある
  • 後輩からの信頼を得やすい
  • 管理職候補としての年齢に達している

今日から意識を変えるだけで、1年後の評価は確実に変わります。

評価項目が多すぎて、何から手をつければいいか分かりません

A. まずは「優先度①:組織が求めていること」から始めましょう。

  1. 上司との面談で確認する → 「今年度、特に期待されていることは何ですか?」と直接聞く
  2. 職場方針を確認する → 部署や法人の年度方針を読み返す
  3. 3つに絞る → 後輩指導、委員会活動、自己研鑽から1つずつ選ぶ

すべて完璧にする必要はありません。
3つに絞って確実に実行する方が評価されます。

後輩指導をしたいが、後輩から嫌がられないか心配です

「押し付けない指導」を心がけることが大切です。

後輩に受け入れられる指導のコツ:

  • 聞く姿勢を持つ → 「困っていることはない?」「どうしたい?」と質問から始める
  • 一緒に考える → 答えを教えるのではなく、一緒に考える
  • 小さな成功を褒める → できたことを具体的に認める
  • 定期的に声をかける → 月1回でも、継続的に関わる

「教えてやる」という姿勢は嫌がられます。
「一緒に成長しよう」という姿勢で接しましょう。

評価面談で上司にどう伝えればいいか分かりません

「具体的な実績+数字」で伝えましょう。

評価面談で伝えるべきこと:

  • 今年度の目標に対する達成度 → 「月1回の後輩指導を12回実施しました」
  • 具体的なエピソード → 「後輩Aさんが〇〇できるようになりました」
  • 数値実績 → 「委員会で15回発言、業務改善を2件提案しました」
  • 次年度の目標 → 「来年度は〇〇に取り組みたいと考えています」

事前に実績をまとめたメモを準備しておくと、スムーズに伝えられます。

給与アップまでどのくらい時間がかかりますか?

一般的には、評価が反映されるまで1〜2年かかります。

  • 1年目: 行動を変え、実績を積む
  • 2年目: 評価が上がり始める
  • 3年目: 昇格・昇給の可能性が高まる

という流れのイメージです。

ただし、職場の評価制度や人事タイミングによって異なります。

重要なのは、結果を急がず、継続的に行動を変えることです。

まとめ : 評価のポイントをおさえて行動を変えよう

給与アップのためには、きちんと評価されて昇進する必要があります。

そして評価される療法士になるためには、次のステップが欠かせません。

  1. 自分の「勘違い」に気づく
  2. 3つの能力軸で求められることを理解する
  3. 目標設定シートを戦略的に書く

何も「特別なこと」をする必要はありません。

上司の目線を理解し、日々の行動を少し変えることが第一歩です。

まずは後輩への声かけ、委員会での発言、経営数値の確認など、できることから始めてみませんか?

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手技に関する勉強も大切ですが、中堅はもっと高い視座で現場を見ることが求められます。

もしあなたが少しでも「昇進」という道に興味があるなら、この一冊は必読です。

おだかすみ

あなたの挑戦を、心から応援しています!

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この記事を書いた人

老健・特養・病院で働いてきたリハビリ科長。

療法士歴20年超。

40代療法士が「自分らしく働く」ためのヒントを、実体験ベースでお届けしています。

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